Disposable Destruction
敵は大隊だけあって、兵数が多い。

ショットガンでは埒があかなかった。

アランはジープの荷台から、先の戦闘で使用したM134を取り出す。

毎分3000発の連装機関銃。

毎分の発射速度が速すぎて、火を吹いているようにしか見えない。

これだけの威力の火器ならば、例え大隊が相手でも互角に渡り合える。

総重量推定100キロという重量過多、反動が強烈過ぎるこの武装を、アランは軽々と扱って、大隊を全滅に追いやっていった。

下手をすれば、アラン1人でディント達を壊滅させる事も可能なのではないか。

それ程の戦闘力だった。

その戦いぶりに、大隊の背後に隠れていたディントは舌を巻く。

難癖付けて連行し、甚振り殺してやろうと思っていたのに、何だこの連中は。

こんな傭兵崩れの連中が、何故ここまでの武装を有している?

こっちは小国とはいえ正規軍だというのに!

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