Disposable Destruction
「やれやれ」

ヒューが肩を竦める。

正規軍の指揮官を殺してしまった。

これはDisposableどころか、タスクフォースや世界各国の軍も黙っていないだろう。

世間的に、立派な悪党の仲間入りという事だ。

「今更だろう。臓器ブローカーという時点で、世間的には悪党だ」

M134をジープの荷台に積み込むアラン。

「それとも、アンタはまだ悪党になり切れてないのか?嘗ての仲間と袂を分かち、敵に回る事に迷いがあるのか?」

「…ぬかせ」

言ったきり、さっさとジープに乗り込むヒュー。

「俺には俺のやり方がある。臓器ブローカーだってただの金儲けじゃない。臓器さえあれば救える命は幾らでもある。その為の手段を選ばなかった。それだけだ」

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