Disposable Destruction
足元の悪い道を、全速力で走るヒュー。

後方から、激しい銃声が聞こえる。

Disposableの他のメンバー…ニコライやハルも追いついて来たのだろう。

私兵部隊と激しい戦闘になっているようだ。

そこへ。

「ヒュー!」

追ってきたジェイソンのステアーが火を噴く!

咄嗟に飛び退いて射線を回避しつつ、ヒューはMP5A4で撃ち返す!

ここは遮蔽物のない場所だ。

相手の射撃を先読みし、射線を躱すセンスが要求される。

共に第四次大戦を経験してきた熟練の兵士。

向かい合っての撃ち合いながら、なかなか有効な攻撃を与える事が出来なかった。

次第に距離を詰めながら、至近弾の撃ち合いとなる2人。

それでも弾丸は、掠める程度に留まっている。

信じられない動体視力と洞察力。

お互いの銃口が額に突きつけられる頃には。

「っ!」

ステアーとMP5A4、共に弾を撃ち尽くして残弾は残っていなかった。

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