追い詰められた...かぐや姫
「それでは地球での記憶を消しますので。」
そう彼は言うと、私の頭に手を乗せた。
記憶を.......消される?
今までの記憶が無くなる!?
や、やだ!嫌だ嫌だ嫌だ!
「やだ!嫌だ!やめてやめて!お願い!お願い!やめてぇぇぇっっ!」
そう叫んだところで彼が辞めるはずもなく、私に向かって微笑んで…言った。
「大丈夫ですよ。一瞬で済みますから。痛くないですよ。」
その言葉を聞いた私は一筋の涙を流して気を失った。
2人と繋いでいた手は無惨にも落ちていった。