キミに会いたい~ひとめぼれから始まる恋~
私はどうしても余韻が止まらない・・・

バスケ部顧問兼監督の先生が嬉しそうに
私と果奈のほうへ近づいて来る。

「佐伯さん!今日もごめんね~
 でも、勝てて本当によかったよね」

「あいかわらず先生ってばのんきだよね
 今日は珍しくギリギリだったね」 

「そうなんだよ~
 相手の7番の子がねすごく上手いんだ 
 今日は新汰が一番苦戦していたよ」

新汰は私たちと幼なじみで同じクラスのバスケ部主将。
ちなみに、幼なじみはもう1人 晴。
新汰のポジションはドリブルをいっぱいつくガード。
晴のポジションは身長を活かして動くセンター。

2人ともとっても上手いという噂は聞いていたけどここまでとは・・

新汰はお得意のドリブルでいつもは苦戦せずにかわして行くのに
ずっと 7番にマークされていたらしい。

「確かに7番上手かったよね
 新汰が苦戦なんてほんとに珍しいね」
 
「本当に困っちゃうよ」

「監督!集合お願いします」
噂をすれば新汰が走ってきた。

「わかった すぐ行く
 佐伯さんいつもありがとうね
 もうバレー部入って大丈夫だよ~」 
 
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