あたしの親友が怒っている理由
謝ってるじゃん!










-お昼休み-

 ま、ケンカなんていつもの事だし。

 平気でしょ。

「鈴ー。一緒お昼食べよー。」

 でも、あたしの考えは甘かったみたいで。


 プイッとそっぽを向いた。


 は?

 なんで無視してんの?

 そんなにパーティー来て欲しかった訳?

 だったら口で言えば良かったじゃん。

「ちょっと鈴!」

 肩に手をかけようとすると払われた。

 手の甲がジンとする。

 本気だった。

「鈴?ねー、ホント。ごめんって。
 謝ったじゃん。」

「・・・。」

「鈴。少しは返事しよーよ。感じ悪い。」

「自己中女。」

「・・・っ。」

 なんだか心臓の辺りがチクッって痛くて、何も言えなかった。

「・・・鈴。」

「黙ってよ。裏切り者。」

 こんなに黒い鈴なんて、あたしは知らない。

 いつも笑ってて、太陽みたいだった。



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