この恋を、忘れるしかなかった。
「やれやれ、やっと帰ってくれたね」
恵ちゃんは腕組みをすると、廊下の方を見て言った。
「ホント、今日は女子会なんだからジャマしないでほしいよ」
美雪ちゃんも恵ちゃんの真似をして、腕組みしていた。
「…」
わたしは、霧島くんが帰ってくれて少しホッとしていたのも束の間、
「それで?リカちゃん先生たちはどうなってんの⁈」
わたしの前の席に座っている美雪ちゃんが、ずいっと顔を近づけてきて言った。
「ちょ…美雪ちゃん、顔近いから。それに何の話?」
「霧島くんだよ」
「え…き、霧島くん⁈」
その名が出るだけで、ドキっとしてしまうわたしがいた。
「前も内緒話とかしてたし、よくアイコンタクトしてない?って恵都と話してたんだ〜」
「それにカノジョのこと相談に乗ってたんでしょ?何か怪しいし」
「ふ、2人とも、考えすぎだよ。歳いくつ離れてると思ってんのよ。去年のあれだって、ただの罰ゲームだったんだから」
"オレ…、安藤先生のこと、好きなんですけど"
「……」
そう、ただの罰ゲームだった---。
それだけで、終わるはずだったのに。
恵ちゃんは腕組みをすると、廊下の方を見て言った。
「ホント、今日は女子会なんだからジャマしないでほしいよ」
美雪ちゃんも恵ちゃんの真似をして、腕組みしていた。
「…」
わたしは、霧島くんが帰ってくれて少しホッとしていたのも束の間、
「それで?リカちゃん先生たちはどうなってんの⁈」
わたしの前の席に座っている美雪ちゃんが、ずいっと顔を近づけてきて言った。
「ちょ…美雪ちゃん、顔近いから。それに何の話?」
「霧島くんだよ」
「え…き、霧島くん⁈」
その名が出るだけで、ドキっとしてしまうわたしがいた。
「前も内緒話とかしてたし、よくアイコンタクトしてない?って恵都と話してたんだ〜」
「それにカノジョのこと相談に乗ってたんでしょ?何か怪しいし」
「ふ、2人とも、考えすぎだよ。歳いくつ離れてると思ってんのよ。去年のあれだって、ただの罰ゲームだったんだから」
"オレ…、安藤先生のこと、好きなんですけど"
「……」
そう、ただの罰ゲームだった---。
それだけで、終わるはずだったのに。