この恋を、忘れるしかなかった。
恵ちゃんと藤井くんのやりとりを見ていた甲斐くんが2人に突っ込みを入れてから、霧島くんに同意を求めていた。
霧島くんも甲斐くんの意見に賛成らしく、2人でうんうんと頷いている。
ぱっと見、ケンカでもしているように見える恵ちゃんと藤井くんだけど、実は息ピッタリなんじゃないかと、わたしも感じていた。
恵ちゃんと藤井くん、同じクラスになったって言ってたから、それもあるのかな。
「ちょっともうッ!やめてよね!」
すかさず反論する恵ちゃんの顔は真っ赤で、きっと恥ずかしいやら嬉しいやら…色んな気持ちが混ざっているのだと思う。
「あんだけ仲良いんだから、付き合っちゃえば良くない?ねぇ先生?」
「え?」
突然霧島くんから話しかけられたわたしは一瞬キョトンとして答えられなかった……そして次の瞬間、霧島くんの柔らかな髪が、わたしの頬に触れた。
「恵都って、多分だけど藤井のこと好きだよね?」
霧島くんに見破られて思わず口をパクパクさせているわたしには、絶対に見破られたくないことが別にあった。
それは…頬に触れた髪、かすかに耳に触れた唇、それらにドキドキしているわたし。
霧島くんも甲斐くんの意見に賛成らしく、2人でうんうんと頷いている。
ぱっと見、ケンカでもしているように見える恵ちゃんと藤井くんだけど、実は息ピッタリなんじゃないかと、わたしも感じていた。
恵ちゃんと藤井くん、同じクラスになったって言ってたから、それもあるのかな。
「ちょっともうッ!やめてよね!」
すかさず反論する恵ちゃんの顔は真っ赤で、きっと恥ずかしいやら嬉しいやら…色んな気持ちが混ざっているのだと思う。
「あんだけ仲良いんだから、付き合っちゃえば良くない?ねぇ先生?」
「え?」
突然霧島くんから話しかけられたわたしは一瞬キョトンとして答えられなかった……そして次の瞬間、霧島くんの柔らかな髪が、わたしの頬に触れた。
「恵都って、多分だけど藤井のこと好きだよね?」
霧島くんに見破られて思わず口をパクパクさせているわたしには、絶対に見破られたくないことが別にあった。
それは…頬に触れた髪、かすかに耳に触れた唇、それらにドキドキしているわたし。