GENERATIONS LOVE
香坂さんと別れた俺達は、ドルチェに向けて歩みを再開させる。
「何でドルチェ?」
俺の問いに
「純粋に食いたいから」
至極当然の木村の答え。
そう言われたら、違う場所の提案は難しいと思い、押し黙る。
「バイト先に飯食いに行くの、嫌な訳?」
仏頂面の俺を見て、今度は木村が俺に問う。
「…そうじゃなくて、今時間だとやっとラン
チの波が収まって一息付ける所に、手を
煩わすのが申し訳ないだろ…?でも、そう
思うのは従業員の俺だからで、ドルチェ
で食いたいっていう木村を止める理由には
ならないから」
「…神山は真面目くんだね~」
「お前はすぐ茶化すよな」
言われるであろう台詞に、更に仏頂面になり歩みを速める。
だから、俺の背中に向けて、呟いた木村の言葉には気付かなかった。
「…そういう所が、敵わねぇって思うんだよ…」
ドルチェに着き店に入ると、オーナーの森田さんが迎えてくれた。
「いらっしゃい!珍しいね、修二くんがラン
チに来てくれるの」
「すみません…」
先程、木村に言った気持ちから咄嗟に謝ってしまう。
「謝らないでよ、お客として来てくれるの
も大歓迎なんだから!木村くんも、いらっ
しゃい!いつもご贔屓に ありがう」
挨拶を終えた俺達に、好きな席に座ってと言ってカウンターに戻って行くオーナーを目で追いながら、木村の後に続く。
「何でドルチェ?」
俺の問いに
「純粋に食いたいから」
至極当然の木村の答え。
そう言われたら、違う場所の提案は難しいと思い、押し黙る。
「バイト先に飯食いに行くの、嫌な訳?」
仏頂面の俺を見て、今度は木村が俺に問う。
「…そうじゃなくて、今時間だとやっとラン
チの波が収まって一息付ける所に、手を
煩わすのが申し訳ないだろ…?でも、そう
思うのは従業員の俺だからで、ドルチェ
で食いたいっていう木村を止める理由には
ならないから」
「…神山は真面目くんだね~」
「お前はすぐ茶化すよな」
言われるであろう台詞に、更に仏頂面になり歩みを速める。
だから、俺の背中に向けて、呟いた木村の言葉には気付かなかった。
「…そういう所が、敵わねぇって思うんだよ…」
ドルチェに着き店に入ると、オーナーの森田さんが迎えてくれた。
「いらっしゃい!珍しいね、修二くんがラン
チに来てくれるの」
「すみません…」
先程、木村に言った気持ちから咄嗟に謝ってしまう。
「謝らないでよ、お客として来てくれるの
も大歓迎なんだから!木村くんも、いらっ
しゃい!いつもご贔屓に ありがう」
挨拶を終えた俺達に、好きな席に座ってと言ってカウンターに戻って行くオーナーを目で追いながら、木村の後に続く。