GENERATIONS LOVE
5 独占欲と切望
【side 修二】
森田さんの返答に安心した俺は、一息つこうとエスプレッソのカップに手を伸ばす。
バリスタの資格を持つ、
森田さんのエスプレッソは、格別に旨い。
オーナーシェフでいながら、
色んなスキルを持ち…それでいて俺たち従業員と同じ目線でいてくれるこの人を、
俺は心の底から尊敬している。
良かった。
これまでの恩を仇で返すような事にならなくて…
気まずい思いを抱きながらでは、
きっと…
今までのような関係は築けない。
そんなことを思いながら、エスプレッソを飲んでいると、
「俺の自慢の看板息子が、
近い将来甥っ子になる日がくるかもしれ
ないね~」
「…っ!?ゴホッ…ゴホッ‼」
森田さんのそんな台詞に盛大に噎せて、
エスプレッソを吹き出しそうになる。
「いきなりっ…何をっ…言うんですかっ!?」
そんな俺にタオルを手渡しながら、
穏やかな笑顔のまま…
「まぁ…気が早いのは重々分かってるよ。
ふたりはまだ、始まってもいないわけだ
しね…でも、俺としてはさ…可愛い姪っ子
と、自慢の看板息子の未來が
そうであったら、凄い嬉しいんだよね‼」
そこで森田さんは言葉を切る。
「…だから、俺は修二くんを応援するよ」
その言葉に、どれだけの思いが込められていたのかなんて…
この時は気付かなかった。
ただ、心から嬉しかったのは言うまでもなくて…
森田さんが大事に思う存在に…
想いを寄せて、
近付くことを許されたんだと…
何とも言えない気持ちが、
込み上げて、目頭が熱くなる瞬間だった。
「…っ…ありがとう…ございます‼…
凄い、嬉しいです‼」
「お礼を言われる事じゃないよ…
俺の希望的予想?…みたいなものだし。
さぁ、この話はここまでにして…
報告を訊こうかな?」
森田さんの返答に安心した俺は、一息つこうとエスプレッソのカップに手を伸ばす。
バリスタの資格を持つ、
森田さんのエスプレッソは、格別に旨い。
オーナーシェフでいながら、
色んなスキルを持ち…それでいて俺たち従業員と同じ目線でいてくれるこの人を、
俺は心の底から尊敬している。
良かった。
これまでの恩を仇で返すような事にならなくて…
気まずい思いを抱きながらでは、
きっと…
今までのような関係は築けない。
そんなことを思いながら、エスプレッソを飲んでいると、
「俺の自慢の看板息子が、
近い将来甥っ子になる日がくるかもしれ
ないね~」
「…っ!?ゴホッ…ゴホッ‼」
森田さんのそんな台詞に盛大に噎せて、
エスプレッソを吹き出しそうになる。
「いきなりっ…何をっ…言うんですかっ!?」
そんな俺にタオルを手渡しながら、
穏やかな笑顔のまま…
「まぁ…気が早いのは重々分かってるよ。
ふたりはまだ、始まってもいないわけだ
しね…でも、俺としてはさ…可愛い姪っ子
と、自慢の看板息子の未來が
そうであったら、凄い嬉しいんだよね‼」
そこで森田さんは言葉を切る。
「…だから、俺は修二くんを応援するよ」
その言葉に、どれだけの思いが込められていたのかなんて…
この時は気付かなかった。
ただ、心から嬉しかったのは言うまでもなくて…
森田さんが大事に思う存在に…
想いを寄せて、
近付くことを許されたんだと…
何とも言えない気持ちが、
込み上げて、目頭が熱くなる瞬間だった。
「…っ…ありがとう…ございます‼…
凄い、嬉しいです‼」
「お礼を言われる事じゃないよ…
俺の希望的予想?…みたいなものだし。
さぁ、この話はここまでにして…
報告を訊こうかな?」