GENERATIONS LOVE
知人がいないこの見知らぬ土地で、
森田さんと出会えたことは、俺の大学ライフを色んな意味で充実させてくれた。
ロッカーを整理していた森田さんが、振り向き俺を見る。
「昨日言い忘れてたんだけどね、今日から
新人さん入店するから、修二くん…指導係
頼むね~」
俺より10歳以上年上の森田さん。
コック服じゃなく、私服だったら…
見た目若い分、俺とタメと言って良いほどだ。
「だから、暫くホール中心で宜しく」
コック服に伸ばしかけていた手をホールの制服に伸ばす。
「分かりました。新人の方はディナー専門
のシフトですか?」
着替えながら森田さんに問う。
「…とりあえずは…かな?ホール業務は一番
ベテランの修二くんについてもらった方
が安心だから。初めはディナー帯で慣れ
てもらって、ゆくゆくはオールのシフト
入れるようにって考えてるよ…修二くん
のような人材がもう1人、欲しかったか
ら」
それは多分…
大学卒業を来年に控えた俺が抜けても
大丈夫なように考えてのことなのだと気が付いた。
森田さんの言葉に何とも言えない気持ちが胸を占めたが…
まさか、森田さんのこの配慮が
俺の運命の出逢いに繋がるものになるとは
この時の俺はまだ知る由もなかった──
森田さんと出会えたことは、俺の大学ライフを色んな意味で充実させてくれた。
ロッカーを整理していた森田さんが、振り向き俺を見る。
「昨日言い忘れてたんだけどね、今日から
新人さん入店するから、修二くん…指導係
頼むね~」
俺より10歳以上年上の森田さん。
コック服じゃなく、私服だったら…
見た目若い分、俺とタメと言って良いほどだ。
「だから、暫くホール中心で宜しく」
コック服に伸ばしかけていた手をホールの制服に伸ばす。
「分かりました。新人の方はディナー専門
のシフトですか?」
着替えながら森田さんに問う。
「…とりあえずは…かな?ホール業務は一番
ベテランの修二くんについてもらった方
が安心だから。初めはディナー帯で慣れ
てもらって、ゆくゆくはオールのシフト
入れるようにって考えてるよ…修二くん
のような人材がもう1人、欲しかったか
ら」
それは多分…
大学卒業を来年に控えた俺が抜けても
大丈夫なように考えてのことなのだと気が付いた。
森田さんの言葉に何とも言えない気持ちが胸を占めたが…
まさか、森田さんのこの配慮が
俺の運命の出逢いに繋がるものになるとは
この時の俺はまだ知る由もなかった──