GENERATIONS LOVE
【side 真琴】
ドルチェの前に、神山さんが居たのには、
本当に驚いた。
それも、『約束』のために…
一緒の勤務になった時って、
言ってたのに。
急遽用事が入ったことで、
シフトに入れなかったことも、謝ってくれた。
なんて真っ直ぐで、
心の温かい人なのだろう…
その心に触れると、私の心も暖かくなる。
そして、一緒に居ることを、
嬉しいと思ってしまう。
談笑しながら歩いていると、
あっという間に私の家の近くになる。
時間過ぎるのが…早く感じる。
そう思っていたら、
「そういえば、森田さんに伝言頼んでたん
ですけど、訊いてませんか?『真琴さん
に会いたいのに、会えないのが残念なの
で、せめて帰りくらい送りたいから、迎
えにいきます』って…」
『会いたい人に会えないのが残念だ』
今日1日で3回聞いた言葉に、
思わず足が止まる。
神山さん本人からの言葉…
続きってこの事だったんだ。
神山さんが迎えに来てくれること、
大ちゃんは初めから知っていた。
だから、時間を気にしていたし、
帰り際、挨拶と一緒のいつもの言葉を言わなかったんだ。
神山さんと一緒だから安心だと──
そう、大ちゃんは思ったから。
夕勤のシフトに入らなくても、
ランチのホールや、キッチンでディナーの
準備をして、日中ドルチェで働いていた。
その後すぐ、大学の先生の頼みで…きっと…
普段しないような慣れない仕事をしてきて、凄く疲労しているはず…なのに…
約束だから…でも、それだけじゃなくて、
私に会うために…
私に会いたいから…
迎えに来てくれた。
その事実が嬉しくて…
大変な思いをしても、厭わずに…
かあーっと音が出そうな程、
顔が赤くなる。
どうして良いか分からず、俯いてしまう。
「真琴さ……ん?」
心配そうに名前を呼ばれ、
顔を覗き込まれる。
隠しようがない程の赤い顔に、神山さんが驚いているのが、分かる。
分かっていても、何も答えられない。
ドルチェの前に、神山さんが居たのには、
本当に驚いた。
それも、『約束』のために…
一緒の勤務になった時って、
言ってたのに。
急遽用事が入ったことで、
シフトに入れなかったことも、謝ってくれた。
なんて真っ直ぐで、
心の温かい人なのだろう…
その心に触れると、私の心も暖かくなる。
そして、一緒に居ることを、
嬉しいと思ってしまう。
談笑しながら歩いていると、
あっという間に私の家の近くになる。
時間過ぎるのが…早く感じる。
そう思っていたら、
「そういえば、森田さんに伝言頼んでたん
ですけど、訊いてませんか?『真琴さん
に会いたいのに、会えないのが残念なの
で、せめて帰りくらい送りたいから、迎
えにいきます』って…」
『会いたい人に会えないのが残念だ』
今日1日で3回聞いた言葉に、
思わず足が止まる。
神山さん本人からの言葉…
続きってこの事だったんだ。
神山さんが迎えに来てくれること、
大ちゃんは初めから知っていた。
だから、時間を気にしていたし、
帰り際、挨拶と一緒のいつもの言葉を言わなかったんだ。
神山さんと一緒だから安心だと──
そう、大ちゃんは思ったから。
夕勤のシフトに入らなくても、
ランチのホールや、キッチンでディナーの
準備をして、日中ドルチェで働いていた。
その後すぐ、大学の先生の頼みで…きっと…
普段しないような慣れない仕事をしてきて、凄く疲労しているはず…なのに…
約束だから…でも、それだけじゃなくて、
私に会うために…
私に会いたいから…
迎えに来てくれた。
その事実が嬉しくて…
大変な思いをしても、厭わずに…
かあーっと音が出そうな程、
顔が赤くなる。
どうして良いか分からず、俯いてしまう。
「真琴さ……ん?」
心配そうに名前を呼ばれ、
顔を覗き込まれる。
隠しようがない程の赤い顔に、神山さんが驚いているのが、分かる。
分かっていても、何も答えられない。