GENERATIONS LOVE
【side 修二】
あの後、気分転換にと園内を回り、売店巡りをしていた。
木村と連絡を取り、街へ戻る電車の中で、
真琴さんは沙紀さんと、何か話していた。
「おまえ、大概にしろよ」
「無理‼好きな女に触れて、自制するなんて
出来ないし、しようとも思わない」
そうだ、こいつはこういう奴だった。
……木村に言っても無駄か。
「おまえは出来るのかよ?」
訝しげにそう言う木村。
「好きな人だからこそ、
無理強いはしない……俺はね」
「模範解答」
「煩い、鬼畜」
ふと、真琴さんへ視線を向けると、
目が合う。
あ……顔赤くなってる。
隣の沙紀さんも同じように赤い。
どうやら、俺等の会話が聞こえていたらしい。
木村と沙紀さんと駅で別れ、
その足で駅から程近くにあるアラカルトへ向かう。
話題はアラカルトのメニューについて、
話しながら歩いていた。
「総ちゃんも昔は、イタリアンシェフ目指
してたんだけど、創作で作るのが楽しく
なって、それを美味しいって言ってもら
うのが嬉しくて、
アラカルトを開店したって聞きました」
「確かに、
和洋折衷のメニュー多いですよね?
メニューにないもの頼んでも、すぐ作っ
てくれたり……」
他愛もない会話をしている間に、アラカルトに到着する。
ドアを開け、ドアを押さえたまま……
「真琴さん、どうぞ」
「あ……有難うございます」
先に真琴さんを店内に通す。
「いらっしゃい、ふたりとも‼
皆、もう集まってるよ」
入って直ぐに、店主の総一朗さんが出迎えてくれた。
「いやぁ~真琴ちゃんは、相変わらず綺麗
だねぇ~」
「リップサービス、有難うございます」
テンポの良い総一朗さんと、
真琴さんの会話。
「それは、そうとっ!
修二くん、いつアラカルトに転職してく
れっ!?痛っ‼」
総一朗さんの言葉が終わらないうちに、
後ろからメニュー表で、総一朗さんの頭を叩く森田さん。
「俺の子を、勧誘するなって言ってんだ
ろっ‼」
……えーと、
いつから俺は森田さんの子になったんだ?
もっと、違う言い方があるでしょうに。
「ほら、真琴が今日の主役なんだから、
早く!皆、待ちくたびれてるよ」
「張り切って、美味しいもの作るから、
楽しんでってな」
森田さんと、総一朗さんにそう声を掛けられ、貸し切りの奥の部屋に向かう。
あの後、気分転換にと園内を回り、売店巡りをしていた。
木村と連絡を取り、街へ戻る電車の中で、
真琴さんは沙紀さんと、何か話していた。
「おまえ、大概にしろよ」
「無理‼好きな女に触れて、自制するなんて
出来ないし、しようとも思わない」
そうだ、こいつはこういう奴だった。
……木村に言っても無駄か。
「おまえは出来るのかよ?」
訝しげにそう言う木村。
「好きな人だからこそ、
無理強いはしない……俺はね」
「模範解答」
「煩い、鬼畜」
ふと、真琴さんへ視線を向けると、
目が合う。
あ……顔赤くなってる。
隣の沙紀さんも同じように赤い。
どうやら、俺等の会話が聞こえていたらしい。
木村と沙紀さんと駅で別れ、
その足で駅から程近くにあるアラカルトへ向かう。
話題はアラカルトのメニューについて、
話しながら歩いていた。
「総ちゃんも昔は、イタリアンシェフ目指
してたんだけど、創作で作るのが楽しく
なって、それを美味しいって言ってもら
うのが嬉しくて、
アラカルトを開店したって聞きました」
「確かに、
和洋折衷のメニュー多いですよね?
メニューにないもの頼んでも、すぐ作っ
てくれたり……」
他愛もない会話をしている間に、アラカルトに到着する。
ドアを開け、ドアを押さえたまま……
「真琴さん、どうぞ」
「あ……有難うございます」
先に真琴さんを店内に通す。
「いらっしゃい、ふたりとも‼
皆、もう集まってるよ」
入って直ぐに、店主の総一朗さんが出迎えてくれた。
「いやぁ~真琴ちゃんは、相変わらず綺麗
だねぇ~」
「リップサービス、有難うございます」
テンポの良い総一朗さんと、
真琴さんの会話。
「それは、そうとっ!
修二くん、いつアラカルトに転職してく
れっ!?痛っ‼」
総一朗さんの言葉が終わらないうちに、
後ろからメニュー表で、総一朗さんの頭を叩く森田さん。
「俺の子を、勧誘するなって言ってんだ
ろっ‼」
……えーと、
いつから俺は森田さんの子になったんだ?
もっと、違う言い方があるでしょうに。
「ほら、真琴が今日の主役なんだから、
早く!皆、待ちくたびれてるよ」
「張り切って、美味しいもの作るから、
楽しんでってな」
森田さんと、総一朗さんにそう声を掛けられ、貸し切りの奥の部屋に向かう。