GENERATIONS LOVE
2 意識と自覚
「…はぁぁ~」
落ち着かない…
心がずっとサワサワして、
どこに居ても、何をしてても。
昨日出会ったばかりの
香坂さんを思い出してしまう。
何度も経験した指導係…
見られていることを意識するなんてこと、
今までなかったのに。
「…はぁぁ~」
「だあぁーっ‼うざいっ‼」
隣から聞こえた暴言を吐いたであろう人物を睨む。
「…んだよ…いきなり…」
「お前のせいだろうがっ‼…朝から何回溜め
息を繰り返せば気が済むんだっ‼」
木村の問いにすぐには答えられなかった。
「……えっ…俺、溜め息吐いてた…?」
「いやいやいや、朝からずっとだぜ…何?
無意識に溜め息を吐かなきゃならないこ
とでもあった訳?」
木村との会話で一瞬はいつもの俺に戻ったのに。
木村の言葉でまた香坂さんを意識する。
いつもと違うことがあったのは、
香坂さんと出会ったこと。
香坂さんに出会ったことが。
無意識に溜め息を吐くこと…?
それって…
1つの結論に辿り着いた俺は、瞬間にして顔が赤くなる。
「…え…⁉」
そんな俺を見て、凝視したまま木村が固まる。
何だってこいつの前で、
こんな顔見せなきゃならねぇんだっ‼
「見んなよ…」
力なくそう言って、
右手で顔を覆い、木村の視線から逃れるように横を向く。
落ち着かない…
心がずっとサワサワして、
どこに居ても、何をしてても。
昨日出会ったばかりの
香坂さんを思い出してしまう。
何度も経験した指導係…
見られていることを意識するなんてこと、
今までなかったのに。
「…はぁぁ~」
「だあぁーっ‼うざいっ‼」
隣から聞こえた暴言を吐いたであろう人物を睨む。
「…んだよ…いきなり…」
「お前のせいだろうがっ‼…朝から何回溜め
息を繰り返せば気が済むんだっ‼」
木村の問いにすぐには答えられなかった。
「……えっ…俺、溜め息吐いてた…?」
「いやいやいや、朝からずっとだぜ…何?
無意識に溜め息を吐かなきゃならないこ
とでもあった訳?」
木村との会話で一瞬はいつもの俺に戻ったのに。
木村の言葉でまた香坂さんを意識する。
いつもと違うことがあったのは、
香坂さんと出会ったこと。
香坂さんに出会ったことが。
無意識に溜め息を吐くこと…?
それって…
1つの結論に辿り着いた俺は、瞬間にして顔が赤くなる。
「…え…⁉」
そんな俺を見て、凝視したまま木村が固まる。
何だってこいつの前で、
こんな顔見せなきゃならねぇんだっ‼
「見んなよ…」
力なくそう言って、
右手で顔を覆い、木村の視線から逃れるように横を向く。