私
セカイ
白い小さな箱。
箱には小さな窓が1つ付いていて、月明かりが差し込んでいる。
その中に少女が1人、膝を抱えて座っている。
周りは真っ白。壁も天井も、部屋に置いている数少ない家具でさえも真っ白。ただ1人、部屋の中にいる少女は薄いピンクのシンプルなドレスを着ている。そのドレスは彼女の白い肌をより目立たせている。
「やっぱり、白は落ち着くね。」
ふと、誰かに話しかけるように呟いた彼女。
「白はいつでも、どんな色にでも変えられる。このベッドも、あの本棚も、この机だって。」
優しい笑みを浮かべながら続ける。
「でもね、私は変えないんだ。白は純粋。どんな物にも染められちゃダメなの。黒なんて一番だめ。黒は絶望。あんな色は無くていい。」
箱には小さな窓が1つ付いていて、月明かりが差し込んでいる。
その中に少女が1人、膝を抱えて座っている。
周りは真っ白。壁も天井も、部屋に置いている数少ない家具でさえも真っ白。ただ1人、部屋の中にいる少女は薄いピンクのシンプルなドレスを着ている。そのドレスは彼女の白い肌をより目立たせている。
「やっぱり、白は落ち着くね。」
ふと、誰かに話しかけるように呟いた彼女。
「白はいつでも、どんな色にでも変えられる。このベッドも、あの本棚も、この机だって。」
優しい笑みを浮かべながら続ける。
「でもね、私は変えないんだ。白は純粋。どんな物にも染められちゃダメなの。黒なんて一番だめ。黒は絶望。あんな色は無くていい。」