八百屋LOVERS
とりあえず場を落ち着かせないとと
二人の間に無理やり入る。
「はい、ね、うん私が悪かった、お詫びにさぁっ!!ぐほっっ!!」
仲裁に入ろうとしただけなのに、
何故か、私に全く気づかないふりをして
私を挟む二人。
例えるとするなら、オレオのクリームのような密着度。
「ちょっ、あのっ…まじかんべっ勘弁してっ…!!」
「じゃぁ、お詫びに、駅前に最近できた八百屋でソフトクリームおごれ。」
と言いながら私を開放する希子。
「はぁはぁ…わりとまじで苦しかった…」
すると、共犯だったくせに謎に私より疲れている夏樹が
急に何かを思い出したかのように
カバンをあさりだす。
「…てゆうか、八百屋にソフトクリーム?なんかおかしくない?それ…コーンがピーマンとかなんじゃないの?」
「そんな罰ゲームみたいなものじゃないわよ。」