八百屋LOVERS
もう興奮が全然隠しきれていない希子は
教室中聞こえるほどに大きな声で
話を続ける。
「以前も八百屋だったけれど、長らく店を閉じていた…。ここ大事。きっと店を閉じなければいけない理由があったのよ。」
「…病気とか?」
「まあ、そんなところね。」
腕を組みながら、すごく自慢そうに話を続ける希子。
希子って推理モノとか恋愛ものとか意外に好きだからなぁ。
妄想がひどすぎて正直友達の私でも、怖い時があるけど(夏樹は理解できていない)
わりと当たるんだよね、希子のもうそ…想像。
「そこで!!今回、また八百屋がオープンした!!それもなんだかおしゃれな感じでね!!」
「う、うん??」