それはきっと、君に恋をする奇跡。


2月までなんて……それまで手元で温めておくなんて、そんな気の長いこと出来ないよ。


あのピアスをつけてる蒼が……早く見たい。


それに、チョコやプレゼントをたくさんもらってウハウハなのに交じって渡したくない。


……。



ヤダ。


あたし、その他大勢に紛れたくないとか一瞬思っちゃった。



「なんだよ、急に黙って」


「え、な、なんでもないっ!」


「顔赤いぞ?あー、エッチなことでも想像したんだろ?」



グッと顔を覗きこむように近づけられて。



「ちょっ……!蒼じゃないんだから!」



プイッと横を向く。



……だから、ドキドキするんだってば。



最近あたし、おかしいんだ。


蒼に振り回されてドキドキしっぱなし……。


これって、なんなんだろう……。
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