それはきっと、君に恋をする奇跡。
夏休み
夏休みは真由ちゃんと買い物に行ったり、中学時代の友達とプールに行ったり。
クラスの友達と花火大会に行ったり河原でバーベキューをしたり、それなりに満喫出来た。
蒼のことを思えば、胸がキュっと痛く狭くなるけど。
まずは友達としてでも、仲良くしていきたい。
"大切にしたいと思っている人"が彼女でない限り、可能性が0になったわけじゃないし。
焦る必要なんてない。
前向きに、気長に、この恋を育てていきたいな。
こんな風に考えられるようになったなんて、少し大人になったのかもしれない……。
夏休みも、残り3日となった今日。
クーラーのよく効いたリビングでテレビを見ていると。
「ちょっと陽菜、昼間っからゴロゴロしないでよ」
お母さんの小言がはじまった。