それはきっと、君に恋をする奇跡。



そして。

陽菜に今日、すべてがバレた。


……どこかでホッとしてる自分がいた。



どうすることが正しいのか分からず、限りある時間だけが過ぎて行き。


このまま知らせなかったら、俺だって一生後悔した。


勝手だけど、すごい重たいものが背中から降りたような気がしたんだ。


だけど……俺が荷物を下ろした分、陽菜がその苦しみと闘わなきゃいけない。



でもそれは、陽菜にとっては向き合うべき試練だと思う。


だから遥輝、許してくれ。




遥輝、本当は会いたいんだろ……?

会いたくてたまらないんだろ……?


待ってろよ。


絶対に陽菜を連れて行くから。


絶交されたって、絶対に連れてく。




お前の初恋……。

最後に実らせてやるからな……。
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