それはきっと、君に恋をする奇跡。
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ハルくんがこの世を去って、何日か経った。
時間の経過が分からなくて、正確に何日かなんて知らない。
朝も昼も夜も。
気付けば、濡れた頬を拭って。
そんな風に、ただぼんやりと自分の部屋で過ごした。
学校に行く気力も起きず、体調不良を理由にずっと休んでいた。
ハルくんのことを聞かされてから今日まで。
まるで怒涛のように過ぎた日々。
自分の周りでなにが起こっているのかさえ把握できないまま、時だけが確かに流れている……。
真由ちゃんのLINEによれば、蒼も学校に来ていないみたい。
お葬式では、ハルくんの棺の側に力なく座り込んでいた。
その姿が、今でも脳裏にハッキリ焼き付いている。
中学の時の友達らしき人達が、そんな蒼を涙ながらに励ましていた。
あたしはそんな蒼に……近づくことは出来なかった。