それはきっと、君に恋をする奇跡。


真由ちゃんは小顔にショートボブがよく似合う、目鼻立ちがパッチリした美人さん。


中学時代はバスケ部の4番を担っていて、男子顔負けのカッコさを放っていた。


サバサバしているけど、困ったことがあったら親身に相談に乗ってくれる中学時代からの大親友。


それに比べて、あたしは顔も中身も子供っぽい。

取り柄と言って思いつくのは、健康なことくらいだし……。


そんな真由ちゃんと同じクラスになりたいのは当然だけど。



「ご、ごめんってばあっ!!」


「どーせあたしはオマケですよー」


「真由ちゃあぁぁん……」



頬を膨らませた真由ちゃんの腕を取る。


もしかして本気で怒っちゃったかな?


ちょっと心配になって顔色をそっとうかがうと。
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