それはきっと、君に恋をする奇跡。


それは……そんな空の下がよく似合う、ハルくんを思い出すから。


太陽の光をいっぱいに浴びて野球をするハルくんの姿がそれだけで想像できて、あたしも頑張るんだっていつも思ってた。



「……」



……やっぱり、ゆったりした気持ちになんかなれないよ。


結局、なんでもハルくんと結びついちゃう。



キライだと思おうとしたって。

忘れようとしたって。


……簡単にはできないの。


ずっとずっと好きだったんだから……。



好きにさせたのは、ハルくんなんだよ。


ハルくんはもう忘れちゃったかな。


ハルくんから初めての"特別"を感じたのは、小2の時だっけ───…
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