それはきっと、君に恋をする奇跡。


息を切らすように放つ水瀬くんの目は、意外にも真剣だった。



つき合って……くれるのかな?



「……んー、なんか元気の出るところ」



笑えなくても、気を紛らわしてくれればそれでいいんだ。


それで、いい。



「おっし!じゃあ特別なプラン立ててやるから期待してろよ!」



満面の笑みを見せる水瀬くんだったけど、あたしは特に期待もせず想笑いだけを返した。
< 76 / 392 >

この作品をシェア

pagetop