一度きりのpresent〜あの頃の私はあなたとの未来を信じた
レイラ:すみません、通してください。えっ、玲奈お姉ちゃんさっきまで話してたのにどうして?。


通行人:見てたけど、かなりのスピードで走る車がおばあさんに迫って来てかばったんだよ。その車はバックして逃げていったし許せないな。


レイラ:玲奈お姉ちゃん、もうすぐ救急車が来るからね。お願い私を一人にしないで、玲奈お姉ちゃんともっと色々な事もしたいの。


玲奈:レイラ、マフラーを母さんに渡して望に届けて欲しいけど、私が居なくなれば悲しんで渡らないかもだからレイラが預かって欲しいの。望に会えたらレイラから渡して、お願い。私もレイラともっと過ごしたかったよ。


レイラ:嫌だよ、諦めないで玲奈お姉ちゃん。


救急隊員:すみません、怪我人見るので通してください、一刻を争うかも知れないんです。


レイラ:お願いします、玲奈お姉ちゃんを助けてください。たった一人のお姉ちゃんなんです。


救急隊員:身内の方ですね?。出来る限りの処置はしますから救急車に乗ってください、怪我が酷くて早く処置して病院に運びたいんです。


レイラ:はい、私のお姉ちゃんなんです。お願いします。


救急隊員:はい、走りながら治療していきますので、患者の名前や血液型教えてください。
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