一度きりのpresent〜あの頃の私はあなたとの未来を信じた
玲奈とレイラの母親:ありがとう、レイラは待ってる間一人で大丈夫なの?。


レイラ:うん、玲奈お姉ちゃんは、助かると信じてるから大丈夫だよ。玲奈お姉ちゃんの携帯持ってていい?。


玲奈とレイラの母親:わかった、少し休ませてもらうわ。しばらく玲奈の携帯預かってね。


レイラ:うん、母さん。(本当は不安でしようがないけど、母さんまで不安にさせるわけにはいかないから我慢したの…。ごめんね、平気なふりをして嘘をついて母さん。)


-待ち合い室で待ちながらクリスマスが終わろうとしている頃に手術室のドアが開いて看護士が慌ただしく出ていき箱を持って入って行った。レイラはまた胸騒ぎがしてきて、不安でいっぱいになりそうになっていくのを必死に耐えてドアが再び開くのを待っていた。


医者:真宮さん、すみません全力を尽くしたんですが玲奈さんを助けることが出来ませんでした。本当にすみません。


レイラ:嘘ですよね?、玲奈お姉ちゃんに会わせてください。まだ信じられないし、数時間前まではあんなに元気だったのに…。


医者:わかりました、こちらですどうぞ。玲奈さんは、頭を打った後の外傷出血が止まらなかったんです。今は綺麗にしてあります。
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