一度きりのpresent〜あの頃の私はあなたとの未来を信じた
レイラ:ありがとうございます。玲奈お姉ちゃん、どうして?。お姉ちゃんがいたから頑張ってこれたんだよ。


医者:お気の毒です、頭でなければ違ってたかもしれません。


レイラ:玲奈お姉ちゃんは帰って来ないんですから気休めはやめてください。


-いたたまれずに手術室を出ると、玲奈の携帯が震えた。玲奈の会いたかったはずの人からのメールだった…。無視しても良かったが、玲奈の編んだマフラーを渡すために返信をした。


レイラ「初めまして、玲奈お姉ちゃんの妹のレイラです。玲奈お姉ちゃんは、事故に合いさっき亡くなりましたが渡したいものがあるのでセイントクロス病院に来てください。」


望「初めまして、望です。玲奈が亡くなったなんて信じられないけど会いたいから今から行くよ」。


レイラ「あなたが仕事に行かなければ、玲奈お姉ちゃんはこの道を通らなかったかもしれないから今は許せないけど、玲奈お姉ちゃんの願いだから一度は渡すために会うわ。」


望:玲奈、どこにいるのかな?。会いたいよ。


看護士:面会時間過ぎてますからまた明日にしてもらえますか?。


レイラ:看護士さん、その人は玲奈お姉ちゃんの大事な人だから大丈夫です。玲奈お姉ちゃんはこっちで眠ったようにしか見えないけど、触ると冷たいんです。


< 126 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop