一度きりのpresent〜あの頃の私はあなたとの未来を信じた

看護士:わかりました、案内お願いします。


ﾚｲﾗ:玲奈お姉ちゃんは、この部屋いるわ。会ってあげて、最後まで望にマフラー渡してだったのよ。


望:玲奈、ごめんな。仕事終わったら会いに行くつもりで出てきたのにまさかこんな再会するなんてな。俺は、大切な人を守りきれなかった最低だな…。


ﾚｲﾗ:そうよ、私はずっと忘れないからね。はい、玲奈お姉ちゃんからのクリスマスプレゼントよ。母さんに会わないうちに帰って。


望:そうだな、俺は玲奈にも合わせる顔がないから今夜以外は行かないよ。マフラー渡してくれてありがとう、ﾚｲﾗさん。


医者:すみません、待ってください。あちらで話しましょう、家族のかたを刺激しないようにしないと患者さんにも迷惑かかります。


望:わかりました、すみません。もう玲奈の家族には会わないようにした方がいいですね？。


医者:困ります、あなたが赤ちゃんの父親なんですよ。玲奈さんは妊娠していて、赤ちゃん助けるのが精一杯でした。あの様子だと玲奈さんのお母さんは知ったら赤ちゃん転院させてしまうはずですから内緒にしてあります。


望:ありがとうございます、玲奈が残してくれた赤ちゃんに会わせてください。


医者:わかりました、こちらに赤ちゃんいます。このままお母さんには隠したままで、説得されないんですか？。