一度きりのpresent〜あの頃の私はあなたとの未来を信じた
望:皆、おはよう。今日から担任になる支倉です。よろしく。


生徒:支倉先生、よろしくお願いします。


ー一人睨むような視線をする生徒に気づいたが、まさか玲奈の妹だと知らずにいた。レイラは複雑な心境のままにホームルームを過ごしていた。まだクラスメートには、気づかれずにすんでいる。


レイラ:玲奈お姉ちゃんを亡くならせた原因の人なんだし、笑顔でいても私は騙されないよ。支倉先生、玲奈お姉ちゃんをかえしてよ....。


玲奈が亡くなってから、数日後に、玲奈の母親から渡された袋の中身は手紙と手編みのマフラーだった。おそらくは、望と喧嘩する前に書いた手紙のようで望への愛が溢れていて、少しだけおちついてた望はまた玲奈の事を想ってしばらく泣いた。


望side


玲奈、どうしてだよ。俺は玲奈を一人ぼっちのクリスマスにしたんだよ、なのに手編みのマフラーで俺の好きな色で
編んでくれたんだな。ごめんな、玲奈をもう一度抱きしめて愛してると言いたかったよ....。俺の声が玲奈に届かなくても、俺は玲奈を愛してるよ。


玲奈は、沢山俺に笑顔を見せてくれたね。疲れてても、玲奈の笑顔を見ると癒えたんだ。玲奈にプレゼントしたネックレス、俺はつけられないからリングにして、片方は身に付けてるんだ。いつでも玲奈と一緒にいられるような気がするよ。リングを玲奈と選びに行きたかった....。きっと、二人に似合いそうなリングを見つけてくれたな。





< 139 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop