一度きりのpresent〜あの頃の私はあなたとの未来を信じた
詩音:わかりました、気をつけておきます。ありがとうございました。


看護士:何かありましたらこちらにお願いします。


詩音side:
来栖、クリスマスだからはりきりすぎだよ、私は一緒にいられたら十分だよ。ゆっくり休んで、目覚めたらまた抱きしめて欲しいな。好きだよ、来栖。


次の日-。

紗菜:おはよう、詩音。クリスマス後なのになんか元気ないね、どうしたの?


詩音:来栖、無理をしていて、具合悪いから心配なんだ。


紗菜:そうなんだ、心配だね。早く良くなるといいね。


詩音:ありがとう、紗菜。


紗菜:結城君のそばにいなくて大丈夫?。


詩音:これを持ってれば離れても様子わかるらしいから学校に来たよ。


紗菜:なるほどね、良くなったら無理をしないように気をつけてもらうしかないね。


詩音:そうだね、紗菜。


-数日間安静にしていた来栖は、夕方に詩音が来た時に目を覚ました。目を覚まさなかったらどうしようと思っていて、ほっとして涙が出てきた…。


来栖:詩音、俺はずっと眠ってたのかな?。心配させてごめんな。


詩音:うん、熱が出て数日間眠ってたよ。ポロポロ。


来栖:泣くほどはりつめてたんだな、詩音。もう大丈夫だから。ギュッ。


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