GAME
...流石に1階に隠れる奴なんていないだろうと思ったけど1階には調理室がある。もしかしたら包丁とかを持ち出す奴がいるかもしれない。




だけどまず特別棟の一番端にある職員室を調べた。



まったく人の気配がない。


「いんのか...?」

取り合えず中に入り、机の下などを覗き込み探してみたけど誰もなかった。



次に隣の放送室。もしかしたらここにこのイカれたゲームの主催者がいるかもしれない。


妙に重たい鉄で出来たドアをそっと開けてみる。




ギィィィ...となんとも耳障りな音を立てて空いていく扉の向こうには誰もいなかった...










さっきの放送は誰がどこから流してたんだ...?




そんな疑問を抱きつつ隣の調理室に向かった。







「誰も、いねぇか......」

机の下や棚の中、くまなく探したが居なかった。流石に1階には誰も隠れていないだろう。




俺は2階に行くことにした

特別棟の階段を上がってすぐにあるのが音楽室。





音楽室は案外広くて奥に行くにつれ段差が高くなっていく雛壇形式になっている。

合唱のために普段は机は端に寄せられている。





隠れられる場所は楽器を収納するための大きな棚とCDや資料が置いてある準備室と音楽室と繋がっているウィンドアンサンブル部の部室くらいだ。


まずは大きな棚から見ていく。端から順番に開けては閉じ、開けては閉じを繰り返している。



地味な作業で若干飽きが来ていた。



その時俺はそこに制服のボタンが落ちている事に気がついた。
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