会いたい
「その為にファスティングをしたり、デトックス効果のある食品をとるんです」

「そうか〜。なるほどね」

MAKIDAIは、関心した。

「ファスティングは、MAKIDAIさんの希望があればですけど、食べて欲しい物、なるべく食べて欲しくない物のリストもファイルしてありますから、少しづつでいいので取り入れてみて下さい。」

「ふーん、楓さんはいつもこういう仕事をしてるんだ」

MAKIDAIは、ファイルに目を通しながら、食事の指導と共に楓の事が気になるらしい。

「うーん、そうですね、料理教室で食事の指導したり、ファスティングのセミナーとかもあるけど、でも本当はもっと他にやりたいことがあるんですけど、それはまだまだ先になりそうなので」

「他にもやりたいことがあるんだ」

「でも、時間もお金もかかることだから、今はまだ趣味程度にしか出来なくて」

「それは、どんな仕事?」

「んー、無農薬で栄養たっぷりの野菜を子供達に食べさせるとか、そんなことです」

「無農薬の野菜?」

「はい、それを自分で作りたいんです」

「え、じゃあ、楓さんが長靴履いて畑仕事とかするってこと?」

「はい。長靴、似合ってるって子供達に言われます」

「え、ちょっと、予想外っていうか、なんか想像出来ないな」

「Facebookとか見て貰えば、写真も載ってますよ」

楓が、タブレットを出してFacebookを開く。

「これとか、…あ、これも」

「あ、本当だ。あぁ、意外に似合ってるかも」

「そうですか?」

楓は、嬉しそうだ。

まだ楓のスーツ姿しか見たことがなかったMAKIDAIは、興味津々にFacebookを見ている。

「友達は、私の畑で出来た野菜でローフードの店をやりたいなんて言ってくれたりしてて」

「へぇ、僕は畑とか全然縁がなくて来たから興味なかったけど、なんかこの写真の楓さん楽しそうだね〜」

「これは、母の実家で岐阜の田舎なんですよ。名古屋からそんなに遠くなくて、時々手伝いに行くんです」

「そうなんだ」
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