会いたい
「そんな緊張しないで」

MAKIDAIが優しく言うが楓は、胸を押さえながら落ちつかない。

そこへ、ワゴンサービスが回って来た。

「あ、ホット2つ下さい」

MAKIDAIがコーヒーをご馳走してくれた。

「これ飲んでちょっと落ち着いて下さい」

「ありがとうございます」

コーヒーを一口飲んで深呼吸する。

MAKIDAIは、その様子を見てニコニコしている。

「どこまで行くんですか?」

MAKIDAIに聞かれた。

「名古屋です」

「あ、俺も名古屋です」

「そうなんですね。わぁ、名古屋までご一緒出来て嬉しいです」

「俺も一人だと寝過ごしそうで不安だったけど、話相手がいて良かった。っていうか、話相手になってもらえます?」

「は、はいっ、私でよければ!でも、お疲れだったら、休んで下さいね。私は、寝れそうにないですから、名古屋で起こしますよ」

「ありがとうございます。眠くなったら、お願いします。でも、今のところ俺も寝れそうにないんで」

楓は、MAKIDAIの笑顔にキュンとしていた。
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