会いたい
工藤が出て行くとMAKIDAIは、改めて楓に伝える。
「俺も楓さんが札幌まで一緒に来てくれるのもライブを見て貰えるのも嬉しいです。」
MAKIDAIは、まず今の素直な気持ちを伝えようとしている。
「はい、楽しみにしてます。ファンの人達もMAKIDAIさんや三代目の皆と一緒にXmasイブを過ごせて幸せですよね」
楓は、MAKIDAIの近くにいながら、まだファンとしての目線で考えているようだ。
「うん、ファンの人達にもそう思って貰えたら嬉しいな」
MAKIDAIは、思い出したように紙袋を取り出しテーブルに置いた。
「そうだ。これ、楓さんにプレゼントなんだけど」
楓は、驚いた様子。
「え?私にですか?」
「突然でゴメン。あの…食事のこととか今日もお弁当わざわざ届けて貰って、なんかお礼したくて、こんなことしか思いつかなかったんだけど…」
「そんな、お礼なんてやめて下さい」
「いや、大した物じゃないから」
MAKIDAIが紙袋を楓の前に置く。
「…じゃあ、せっかくなんで、有り難く頂戴します」
楓は遠慮気味に受け取りながら、中をそっと覗く。
「見ていいですか?」
MAKIDAIが頷くと楓はまず一つ出してみる。
「え?キッズsize?あっ、もしかして…わっ、3人分?えっ、色紙までっ」
楓が一人で騒いでいるのをMAKIDAIは満足気に見ている。
「ありがとうございますっ」
楓は笑顔でそう言った直後、一瞬固まった。
「あ…でも」
「でも?」
「私がMAKIDAIさんに会ったりしてるの子供達知らないんです」
「え?そうなの」
MAKIDAIは、楓の言葉の意味がイマイチ飲み込めていない様子。
「はい…、うちの子達おしゃべりだから、学校で喋ったりしちゃうと困るから…」
二人は、少しの間無言になったが、
「…大丈夫です。なんとか、上手く理由考えます」
楓は、頭を切り替える。
MAKIDAIもようやく理解出来たようだ。
「ゴメン、俺、全然気がきかなくて」
MAKIDAIは、頭をかく。
「とんでもないです。こんな素敵な贈り物頂いたのに…」
「お母さんって、大変だね。仕事しながら、子供のことも考えて」
「え?あ…いえ、そんな、あの…」
楓は、気持ちがあちこちしてしまい返事に困る。
「あ、ごめん。なんか、俺、変なこといった?」
楓はMAKIDAIをじっと見つめながら、頭の中を整理する。
MAKIDAIは心配そうに聞いた。
「大丈夫?」
「はい……。私、多分今MAKIDAIさんのファンの中で一番幸せですよね。MAKIDAIさんにこんなに色々して貰えて、心配までしてもらえて」
「え?あ、うん、あ、違う」
今度は、MAKIDAIが返事に困るのだった。
「俺も楓さんが札幌まで一緒に来てくれるのもライブを見て貰えるのも嬉しいです。」
MAKIDAIは、まず今の素直な気持ちを伝えようとしている。
「はい、楽しみにしてます。ファンの人達もMAKIDAIさんや三代目の皆と一緒にXmasイブを過ごせて幸せですよね」
楓は、MAKIDAIの近くにいながら、まだファンとしての目線で考えているようだ。
「うん、ファンの人達にもそう思って貰えたら嬉しいな」
MAKIDAIは、思い出したように紙袋を取り出しテーブルに置いた。
「そうだ。これ、楓さんにプレゼントなんだけど」
楓は、驚いた様子。
「え?私にですか?」
「突然でゴメン。あの…食事のこととか今日もお弁当わざわざ届けて貰って、なんかお礼したくて、こんなことしか思いつかなかったんだけど…」
「そんな、お礼なんてやめて下さい」
「いや、大した物じゃないから」
MAKIDAIが紙袋を楓の前に置く。
「…じゃあ、せっかくなんで、有り難く頂戴します」
楓は遠慮気味に受け取りながら、中をそっと覗く。
「見ていいですか?」
MAKIDAIが頷くと楓はまず一つ出してみる。
「え?キッズsize?あっ、もしかして…わっ、3人分?えっ、色紙までっ」
楓が一人で騒いでいるのをMAKIDAIは満足気に見ている。
「ありがとうございますっ」
楓は笑顔でそう言った直後、一瞬固まった。
「あ…でも」
「でも?」
「私がMAKIDAIさんに会ったりしてるの子供達知らないんです」
「え?そうなの」
MAKIDAIは、楓の言葉の意味がイマイチ飲み込めていない様子。
「はい…、うちの子達おしゃべりだから、学校で喋ったりしちゃうと困るから…」
二人は、少しの間無言になったが、
「…大丈夫です。なんとか、上手く理由考えます」
楓は、頭を切り替える。
MAKIDAIもようやく理解出来たようだ。
「ゴメン、俺、全然気がきかなくて」
MAKIDAIは、頭をかく。
「とんでもないです。こんな素敵な贈り物頂いたのに…」
「お母さんって、大変だね。仕事しながら、子供のことも考えて」
「え?あ…いえ、そんな、あの…」
楓は、気持ちがあちこちしてしまい返事に困る。
「あ、ごめん。なんか、俺、変なこといった?」
楓はMAKIDAIをじっと見つめながら、頭の中を整理する。
MAKIDAIは心配そうに聞いた。
「大丈夫?」
「はい……。私、多分今MAKIDAIさんのファンの中で一番幸せですよね。MAKIDAIさんにこんなに色々して貰えて、心配までしてもらえて」
「え?あ、うん、あ、違う」
今度は、MAKIDAIが返事に困るのだった。