会いたい
「MAKIDAIさん、怪我だけで済んでホント良かったです」

楓がそういうと、

「ホントに今回は災難だったけど、不幸中の幸いよね。楓さんの怪我は大丈夫なの?」

MAKIDAIの母親は、楓の包帯の巻かれた額を痛々しそうに見た。

「はい、私は本当に軽い怪我ですから」

「そう、それならよかった。でも、大輔はこんな大怪我して、お世話してくれるお嫁さんもいないから、しばらくは私も忙しくなるわ」

「まぁ、しかし、嫁さんがいたら息子の世話させてもらえないだろうなぁ。いくつになっても子供は子供だからな、たまにはいいだろう?」

MAKIDAIの父が、そう言うと、

「そうよ、いくつになってもね、自分が産んだ子ですからね」

と母がにこりとする。

「お世話をお掛けします」

MAKIDAIは、そんな両親に申し訳ないと思いつつ感謝する。
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