会いたい
マンションの地下駐車場で待ち合わせた、三人。

「工藤ちゃん、サンキュー」

「工藤さん、朝からすみません」

二人は、車に乗り込み工藤に頭を下げる。

MAKIDAIとは、事前に打ち合わせ済みだったが、楓は工藤に付き合って貰うことに気を使う。

「全然いいよ。こっちこそ、ラブラブなとこにお邪魔しちゃって、悪いね」

「お邪魔ってことは、ないよ。工藤ちゃんがいてもラブラブするから」

MAKIDAIが嬉しそうにそういう。

「MAKIDAI、感謝しろよ」

「もう、工藤ちゃんにはいつも感謝してます。足向けて眠れないから」

「まぁ、MAKIDAIがのんびり出来るのもこんな時位しかないからなぁ」

「そうですよね。私もMAKIDAIさんとのんびり過ごせて嬉しいです」

「MAKIDAIは楓さんの顔見るだけで、元気になるからさ、一緒にいたら怪我も早く治るんじゃない」

「そうそう、愛の力でね〜」

「パワー、いっぱい送りますよ〜。今までは、私がMAKIDAIさんにいっぱい、いっぱい、元気貰ってたから、今度は私がMAKIDAIさんに元気を送ります」

「はいはい、お熱いことで」

工藤は、呆れたような口ぶりながら二人の幸せそうな様子を見て嬉しそうだった。

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