神様修行はじめます! 其の五
うおおぉ~~! さ、寒みぃぃ~~!(涙)
か、門川君! ねぇ、門川君!
あのね、庇ってもらってる横から、こんなこと言いたくないんですけど……
あなたの隣に座ってる私が、もっともあなたの寒波の被害を被ってるんですけどぉ!?
やばい! この薄着の時期に、この低温はマジやばい! 命にかかわる!
「き、絹糸お願い、門川君をなんとかし…… って、アンタなに勝手に、人の服の中に入り込んでんの!?」
絹糸は早々にあたしの服の中に緊急避難して、ぬくぬくと暖を取っている。
「なにしてんのよ!? こらスケベ! 早く出てこい!」
「誰がスケベじゃ。我は女じゃぞ?」
「都合のいい時だけ、両性体って設定を活用しないでよ!」
絹糸はあたしの服の中にスッポリ入り込み、知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。
門川君がこうなっちゃったら、もうどうにも止まらないのを、身に染みて学習しているからだ。
うぅ……門川君て、自分の目の前であたしのことを貶されるの、地雷なんだよなぁ。
そのせいで、これまで何度も凍死しかけてきた当主たちが、それを一番分かってるはずなのに……。
ちっとは学習しなさいってば! 年くってるわりに新陳代謝の激しい新鮮な脳みそね!
「し、しかし天内の娘は、純潔な神の一族ではございませぬ!」
それでも当主のひとりが、寒さでろれつの回らなくなった口調で声高に叫んだ。
「この娘は、大罪人である天内ナオの血を引いているのをお忘れですか!?」
「しかも、神の一族ではない現世の者の血まで混じっている!」
「これ以上、門川正室にふさわしくない娘はおりませぬ! この娘が正室になるくらいなら、アミダクジで決めた方がまだマシです!」
か、門川君! ねぇ、門川君!
あのね、庇ってもらってる横から、こんなこと言いたくないんですけど……
あなたの隣に座ってる私が、もっともあなたの寒波の被害を被ってるんですけどぉ!?
やばい! この薄着の時期に、この低温はマジやばい! 命にかかわる!
「き、絹糸お願い、門川君をなんとかし…… って、アンタなに勝手に、人の服の中に入り込んでんの!?」
絹糸は早々にあたしの服の中に緊急避難して、ぬくぬくと暖を取っている。
「なにしてんのよ!? こらスケベ! 早く出てこい!」
「誰がスケベじゃ。我は女じゃぞ?」
「都合のいい時だけ、両性体って設定を活用しないでよ!」
絹糸はあたしの服の中にスッポリ入り込み、知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。
門川君がこうなっちゃったら、もうどうにも止まらないのを、身に染みて学習しているからだ。
うぅ……門川君て、自分の目の前であたしのことを貶されるの、地雷なんだよなぁ。
そのせいで、これまで何度も凍死しかけてきた当主たちが、それを一番分かってるはずなのに……。
ちっとは学習しなさいってば! 年くってるわりに新陳代謝の激しい新鮮な脳みそね!
「し、しかし天内の娘は、純潔な神の一族ではございませぬ!」
それでも当主のひとりが、寒さでろれつの回らなくなった口調で声高に叫んだ。
「この娘は、大罪人である天内ナオの血を引いているのをお忘れですか!?」
「しかも、神の一族ではない現世の者の血まで混じっている!」
「これ以上、門川正室にふさわしくない娘はおりませぬ! この娘が正室になるくらいなら、アミダクジで決めた方がまだマシです!」