神様修行はじめます! 其の五
「似合ってますでしょう!? 似合ってますわよね!?」
「似合ってますか!? ボク似合ってますか!?」
「に、似合ってる。少なくとも、現世に来た反動で危ないタガが外れちゃったのかな? って心配しちゃうくらいには、似合ってる……」
「妙な称賛のしかたですわね。この衣装は、ベルベットちゃんに着せられたんですのよ」
「えぇー!? これって絹糸の趣味だったの!?」
「小娘よ、なにを朝から的を外しまくった心配をしておるか」
あたしの足元に、いつの間にか絹糸が近寄っていた。
……あ、良かった。いつもの絹糸だ。
絹糸までペット用のセーラー服とか着てたら、ショックで寝込むところだった。
「き、絹糸、これはいったい、なんのサプライズイベントでしょうか……?」
「これはべつに我が趣味で着せたわけでも、新たな境地に目覚めたわけでもないわい。いつもの恰好では外を歩き回れぬので、着替えさせたんじゃ」
「だからって、なんでセーラー服と学生服?」
「他に、こやつらの体格に合う衣装が無かっただけじゃ」
いや、だから、なんでセーラー服がここに置いてある!? そこが問題じゃないんですか!?
誰なのよ、ここに当然のようにセーラー服置いてたやつは!? そいつヤバイだろう!
……まさか門川君か!?
「永久様探索のために、不自然に見えない姿が望ましいのです。『郷に入っては郷に従え』でございますから」
セバスチャンさんの声が背中から聞こえて、あたしはギクーッと震えた。
まさか……セバスチャンさんまで学生服スタイル、とか……?
ビクビクしながら振り向いて、ホッとした。彼はワインレッドのTシャツにブラックジーンズという、シンプルスタイル。
超ラフな格好なのに、長身で抜群にスタイルのいい体躯に沿ったその服は、惚れ惚れするほど似合っていた。
イケメンってどんな世界でも通用する生き物なんだなぁ。すごい。
「似合ってますか!? ボク似合ってますか!?」
「に、似合ってる。少なくとも、現世に来た反動で危ないタガが外れちゃったのかな? って心配しちゃうくらいには、似合ってる……」
「妙な称賛のしかたですわね。この衣装は、ベルベットちゃんに着せられたんですのよ」
「えぇー!? これって絹糸の趣味だったの!?」
「小娘よ、なにを朝から的を外しまくった心配をしておるか」
あたしの足元に、いつの間にか絹糸が近寄っていた。
……あ、良かった。いつもの絹糸だ。
絹糸までペット用のセーラー服とか着てたら、ショックで寝込むところだった。
「き、絹糸、これはいったい、なんのサプライズイベントでしょうか……?」
「これはべつに我が趣味で着せたわけでも、新たな境地に目覚めたわけでもないわい。いつもの恰好では外を歩き回れぬので、着替えさせたんじゃ」
「だからって、なんでセーラー服と学生服?」
「他に、こやつらの体格に合う衣装が無かっただけじゃ」
いや、だから、なんでセーラー服がここに置いてある!? そこが問題じゃないんですか!?
誰なのよ、ここに当然のようにセーラー服置いてたやつは!? そいつヤバイだろう!
……まさか門川君か!?
「永久様探索のために、不自然に見えない姿が望ましいのです。『郷に入っては郷に従え』でございますから」
セバスチャンさんの声が背中から聞こえて、あたしはギクーッと震えた。
まさか……セバスチャンさんまで学生服スタイル、とか……?
ビクビクしながら振り向いて、ホッとした。彼はワインレッドのTシャツにブラックジーンズという、シンプルスタイル。
超ラフな格好なのに、長身で抜群にスタイルのいい体躯に沿ったその服は、惚れ惚れするほど似合っていた。
イケメンってどんな世界でも通用する生き物なんだなぁ。すごい。