神様修行はじめます! 其の五
あたしは足元で大騒ぎしているしま子を指先でヒョイとつまみ上げ、手のひらに座らせた。
「しま子、大丈夫だよ? ちゃんと元に戻るってさ。一緒に門川君を探しに行こうね」
優しくそう話しかけると、ようやくしま子は安心したようにウンウンうなづいた。
あたしの胸ポケットの中に入れてあげたら、顔だけチョコンと出して、なんだか不思議そうに周囲をキョロキョロ眺めている。
その様子といい、仕草と言い、なんというかまあ、ほんっっと可愛いんだわ!
しま子は元々超絶可愛いんだけどね、小さくなったぶん、頬ずりしたいくらいのキュートさが増しているのよ。
チビキャラ特有の魅力がたまらんー! ああ、世界中にこの可愛さを発信したい! 見せびらかしたいぃー!
「ところで小浮気よ、蒔絵小箱も打ち出の小槌も門川の宝物であろう? なぜお前が持っているのじゃ?」
「知れたこと。私が宝物庫から持ち出してきたのだ」
「持ち出……!?」
クレーターさんの返答に、この場の全員が絶句する。
水園さんといい、クレーターさんといい、何なのこの親子は! 揃いも揃って手癖が悪すぎ!
「そんな勝手なことをして、誰かにバレたらどうなるの!?」
「私の首が飛ぶ」
「飛……!?」
飛ぶってそんな、簡単に言わないでよ!
中年のハゲた頭部が宙を飛ぶ様子なんか、見たかないってば!
「水園を助ける手助けになるかと思って、色々と持ってきた。水園の命を守るためなら、私の首など飛ぼうが回転しようが、どうなろうが構わん」
「しま子、大丈夫だよ? ちゃんと元に戻るってさ。一緒に門川君を探しに行こうね」
優しくそう話しかけると、ようやくしま子は安心したようにウンウンうなづいた。
あたしの胸ポケットの中に入れてあげたら、顔だけチョコンと出して、なんだか不思議そうに周囲をキョロキョロ眺めている。
その様子といい、仕草と言い、なんというかまあ、ほんっっと可愛いんだわ!
しま子は元々超絶可愛いんだけどね、小さくなったぶん、頬ずりしたいくらいのキュートさが増しているのよ。
チビキャラ特有の魅力がたまらんー! ああ、世界中にこの可愛さを発信したい! 見せびらかしたいぃー!
「ところで小浮気よ、蒔絵小箱も打ち出の小槌も門川の宝物であろう? なぜお前が持っているのじゃ?」
「知れたこと。私が宝物庫から持ち出してきたのだ」
「持ち出……!?」
クレーターさんの返答に、この場の全員が絶句する。
水園さんといい、クレーターさんといい、何なのこの親子は! 揃いも揃って手癖が悪すぎ!
「そんな勝手なことをして、誰かにバレたらどうなるの!?」
「私の首が飛ぶ」
「飛……!?」
飛ぶってそんな、簡単に言わないでよ!
中年のハゲた頭部が宙を飛ぶ様子なんか、見たかないってば!
「水園を助ける手助けになるかと思って、色々と持ってきた。水園の命を守るためなら、私の首など飛ぼうが回転しようが、どうなろうが構わん」