神様修行はじめます! 其の五
うおー、空間全域が熱されてモンッモンしてるー。
「これ以上本格的な夏が到来したら、あたし、身も心もアイスみたいに溶けちゃいそう」
「勝手にあいすにでも、ふらっぺにでもなっておれ。まだ六月じゃろうが、まったく」
「ねぇ、こんなに暑いのは、こっちの世界と現世がリンクしているからなんだよね?」
「うむ。ふたつの世界は完全に隔離されているわけではないからのぅ。天候などは、こちら側も微妙に影響されてしまう」
「やっぱりこっちの側も、昔に比べると気候が変?」
「そうじゃな。そう感じ始めたのは、ほんのつい最近からじゃがな」
こっちの世界に千年暮らしている絹糸の言う『ほんの最近』が、あたし達のどれくらいなのかは分かんないけど。
やっぱり変化は着実に現れているんだなぁ。
地球温暖化は、マジメに世界規模で考えて対策していかなきゃならない問題だよ。うん。
「ところで門川君の仕事って、まだ終わらないの?」
「門川の宝物庫は広いのでな。それでも、さすがに今日の分は終わる頃であろうよ」
「大変だよね。当主の仕事って」
あたしは盛大にうちわを扇ぎ、軒下に揺れるガラス製の風鈴を眺めながら、溜め息をついた。
門川君が、門川先祖伝来の家宝を収めている宝物庫の点検作業を始めて、もうだいぶ経つ。
家宝のチェックを行うのも、当主の大事な役目なんだそうな。
巻物と現物を照らし合わせるだけの単純作業だけど、なにしろ門川の蔵は、東京ドーム並みに広い!
家宝の量も種類も多いから、これが一筋縄ではいかない作業量なのだ。
しかも他の仕事が滞るから、これだけにかかっりきりでもいられないし。
毎日時間を決めて、ちょっとずつ進めているから、まーアナタこれが時間がかかるのなんのって!
……ホントにさ、嫌になるほど時間がかかる大仕事になっちゃうんだよ。
「これ以上本格的な夏が到来したら、あたし、身も心もアイスみたいに溶けちゃいそう」
「勝手にあいすにでも、ふらっぺにでもなっておれ。まだ六月じゃろうが、まったく」
「ねぇ、こんなに暑いのは、こっちの世界と現世がリンクしているからなんだよね?」
「うむ。ふたつの世界は完全に隔離されているわけではないからのぅ。天候などは、こちら側も微妙に影響されてしまう」
「やっぱりこっちの側も、昔に比べると気候が変?」
「そうじゃな。そう感じ始めたのは、ほんのつい最近からじゃがな」
こっちの世界に千年暮らしている絹糸の言う『ほんの最近』が、あたし達のどれくらいなのかは分かんないけど。
やっぱり変化は着実に現れているんだなぁ。
地球温暖化は、マジメに世界規模で考えて対策していかなきゃならない問題だよ。うん。
「ところで門川君の仕事って、まだ終わらないの?」
「門川の宝物庫は広いのでな。それでも、さすがに今日の分は終わる頃であろうよ」
「大変だよね。当主の仕事って」
あたしは盛大にうちわを扇ぎ、軒下に揺れるガラス製の風鈴を眺めながら、溜め息をついた。
門川君が、門川先祖伝来の家宝を収めている宝物庫の点検作業を始めて、もうだいぶ経つ。
家宝のチェックを行うのも、当主の大事な役目なんだそうな。
巻物と現物を照らし合わせるだけの単純作業だけど、なにしろ門川の蔵は、東京ドーム並みに広い!
家宝の量も種類も多いから、これが一筋縄ではいかない作業量なのだ。
しかも他の仕事が滞るから、これだけにかかっりきりでもいられないし。
毎日時間を決めて、ちょっとずつ進めているから、まーアナタこれが時間がかかるのなんのって!
……ホントにさ、嫌になるほど時間がかかる大仕事になっちゃうんだよ。