神様修行はじめます! 其の五
好きだよ、門川君。
諦めない門川君が好き。仲間を思う門川君が好き。
いつも最善の努力をする門川君が好き。どんな困難にも怯まない門川君が好き。
だからあたしは、自分の最高の笑顔で、最高の言葉で、門川君の気持ちを認めたい。
「好き。本当に門川君のこと、大好き」
「天内君……」
門川君の指が、あたしの髪に触れた。
とても綺麗だけれど、出会った頃より男らしさを増した指先が、そっとあたしの髪を撫でる。
彼の指先から、すごく甘い痺れが走って……心臓がドキンと音をたてた。
あの頃のまま、少しも変わらない澄んだ彼の瞳が、あたしの瞳を見つめてる。
冬の朝の光みたいな素敵な瞳に射抜かれて、この胸の奥がざわめいて、あたしの心をどうしようもなく揺さぶる。
「僕も、君が好きだ」
髪を撫でる手に引き寄せられて、ささやき声と一緒に、そっとキスされた。
唇に、彼の柔らかさと体温を直に感じて、心臓がギュウッて苦しくなる。
唇を通して伝わってくる、冷たいような温かいような不思議な感覚。
これはたぶん、門川君だけが持つ特別な感覚。
そしてこの世界中で、あたしだけが知っている感触。
……もう何度も与えられてるのに、いつまでも慣れなくて、キスのたびに自分の頬が赤く染まるのがわかるんだ。
だからいつも、キスが終わるとあたしは目を合わせられなくて、下を向くの。
赤くなってしまった顔を見られるのが、照れくさくてたまらないから……。
「……今日は、聞かないの?」
キスの後の沈黙が気まずくて、あたしは「へへっ」と小さく笑いながら、照れ隠しにそう聞いた。
門川君、キスするときは必ず、『天内君、キスしていいか?』って聞いてくるんだもん。
そんな風に承諾を求めたりするから、余計に気恥ずかしさが倍増しちゃうのにさ。
……でもね、ほんとは……
そう聞いてくるときの彼の真剣な表情と、少しだけ染まった頬を見るのが、結構、好き……。
諦めない門川君が好き。仲間を思う門川君が好き。
いつも最善の努力をする門川君が好き。どんな困難にも怯まない門川君が好き。
だからあたしは、自分の最高の笑顔で、最高の言葉で、門川君の気持ちを認めたい。
「好き。本当に門川君のこと、大好き」
「天内君……」
門川君の指が、あたしの髪に触れた。
とても綺麗だけれど、出会った頃より男らしさを増した指先が、そっとあたしの髪を撫でる。
彼の指先から、すごく甘い痺れが走って……心臓がドキンと音をたてた。
あの頃のまま、少しも変わらない澄んだ彼の瞳が、あたしの瞳を見つめてる。
冬の朝の光みたいな素敵な瞳に射抜かれて、この胸の奥がざわめいて、あたしの心をどうしようもなく揺さぶる。
「僕も、君が好きだ」
髪を撫でる手に引き寄せられて、ささやき声と一緒に、そっとキスされた。
唇に、彼の柔らかさと体温を直に感じて、心臓がギュウッて苦しくなる。
唇を通して伝わってくる、冷たいような温かいような不思議な感覚。
これはたぶん、門川君だけが持つ特別な感覚。
そしてこの世界中で、あたしだけが知っている感触。
……もう何度も与えられてるのに、いつまでも慣れなくて、キスのたびに自分の頬が赤く染まるのがわかるんだ。
だからいつも、キスが終わるとあたしは目を合わせられなくて、下を向くの。
赤くなってしまった顔を見られるのが、照れくさくてたまらないから……。
「……今日は、聞かないの?」
キスの後の沈黙が気まずくて、あたしは「へへっ」と小さく笑いながら、照れ隠しにそう聞いた。
門川君、キスするときは必ず、『天内君、キスしていいか?』って聞いてくるんだもん。
そんな風に承諾を求めたりするから、余計に気恥ずかしさが倍増しちゃうのにさ。
……でもね、ほんとは……
そう聞いてくるときの彼の真剣な表情と、少しだけ染まった頬を見るのが、結構、好き……。