神様修行はじめます! 其の五
「ねぇ里緒。なにか悩みがあるなら、いつでも力になるからね?」
とつぜん、改まった口調で真美が言った。
あたしは思わず、空を見上げていた視線を真美に移す。
真美はあたしを真っ直ぐ見ながら、にっこり微笑んでいた。
「悩み事、あるんでしょ? あたしに話したいなら話せばいいし、話したくないなら話さなくていい。でもなにか助けてほしい事とか、して欲しい事があるなら、なんでも言って」
「……話さなくても?」
あたしは、微笑む真美の瞳の奥を食い入るように見つめながら、そう問うた。
「なにも事情を話さなくてもいいの? それでも、真美はあたしを助けてくれるの?」
「うん。もちろん」
「それじゃあ……ずっとあたしの親友でいてくれる?」
たぶん今、あたしの両目はごまかしようもなく充血しているだろう。
鼻の頭も真っ赤になっているに違いない。
言葉にできない強い感情が、あたしの声をどうしようもなく震わせている。
まるで小さな子どもがダダをこねるようにして、あたしは真美に訴えた。
「今日も、明日も、あさっても、ずっとずっと変わらずあたしの親友でいてよ」
「はあ? そんなの当たり前じゃん」
『なにをそんな当然のことを』と言わんばかりに、真美が声を上げて笑った。
「なにがあっても、逆になーんにもなくても、あたしと里緒はずっと親友に決まってるじゃん」
とつぜん、改まった口調で真美が言った。
あたしは思わず、空を見上げていた視線を真美に移す。
真美はあたしを真っ直ぐ見ながら、にっこり微笑んでいた。
「悩み事、あるんでしょ? あたしに話したいなら話せばいいし、話したくないなら話さなくていい。でもなにか助けてほしい事とか、して欲しい事があるなら、なんでも言って」
「……話さなくても?」
あたしは、微笑む真美の瞳の奥を食い入るように見つめながら、そう問うた。
「なにも事情を話さなくてもいいの? それでも、真美はあたしを助けてくれるの?」
「うん。もちろん」
「それじゃあ……ずっとあたしの親友でいてくれる?」
たぶん今、あたしの両目はごまかしようもなく充血しているだろう。
鼻の頭も真っ赤になっているに違いない。
言葉にできない強い感情が、あたしの声をどうしようもなく震わせている。
まるで小さな子どもがダダをこねるようにして、あたしは真美に訴えた。
「今日も、明日も、あさっても、ずっとずっと変わらずあたしの親友でいてよ」
「はあ? そんなの当たり前じゃん」
『なにをそんな当然のことを』と言わんばかりに、真美が声を上げて笑った。
「なにがあっても、逆になーんにもなくても、あたしと里緒はずっと親友に決まってるじゃん」