神様修行はじめます! 其の五
「天内君」
あたしの心の変化を読み取ったかのように、門川君が問いかける。
「どうやら答えは出たようだな?」
「うん」
ひと呼吸置いて、あたしはしま子から目を逸らさずに自分の答えを口にする。
「あたし、ここでしま子と一緒に生きる!」
ギュッとコブシを握りしめながら断言したら、視界の端で門川君が大きくうなづく気配がした。
そうだ。あたしはとっくに門川君から教えられていたじゃないか!
『じゃあ、キミの中の『しま子』は消えてしまったのか?』
お父さんもお母さんも真美も、しま子も、大切な人たちはあたしの全てを忘れてしまった。
でもね……
それがなに?
そんなのぜんぜん関係ないじゃん!
あたしのことを覚えていようが、逆にきれいサッパリ忘れていようが……
あたしの両親は、あたしにとってこれからもずっと大切な両親なんだし、真美だってずっと大切な親友だ。
しま子だって、ずっとあたしの大切なしま子なんだ!
あたしにとって一番大事なことは、なにひとつ変わっていない。
だから、忘れられてたってかまわない。
それくらいのことじゃ、あたしの気持ちは絶対に揺るがない。
あたしは……
「あたしは、今でもこんなにあんたを愛してるよ! しま子!」
唸り続けるしま子に向かって、負けないぐらいの大声で宣言してやったら、雨上がりの空のように心がスカッ!とした。
しま子は少しだけ驚いたような表情であたしを見てる。
でもすぐまた、さっきよりも大きな唸り声を上げて牙を剥き始めた。
あたしは、そんなしま子の敵意を真正面から堂々と受け止める。
平気だよ。なにを恐れることがある?
だって、あれはしま子だ。
こんなにも大好きなしま子と、再びこうして巡り会えたんだもん!
なにがあっても、もう二度と離れたりするもんか!
あたしの心の変化を読み取ったかのように、門川君が問いかける。
「どうやら答えは出たようだな?」
「うん」
ひと呼吸置いて、あたしはしま子から目を逸らさずに自分の答えを口にする。
「あたし、ここでしま子と一緒に生きる!」
ギュッとコブシを握りしめながら断言したら、視界の端で門川君が大きくうなづく気配がした。
そうだ。あたしはとっくに門川君から教えられていたじゃないか!
『じゃあ、キミの中の『しま子』は消えてしまったのか?』
お父さんもお母さんも真美も、しま子も、大切な人たちはあたしの全てを忘れてしまった。
でもね……
それがなに?
そんなのぜんぜん関係ないじゃん!
あたしのことを覚えていようが、逆にきれいサッパリ忘れていようが……
あたしの両親は、あたしにとってこれからもずっと大切な両親なんだし、真美だってずっと大切な親友だ。
しま子だって、ずっとあたしの大切なしま子なんだ!
あたしにとって一番大事なことは、なにひとつ変わっていない。
だから、忘れられてたってかまわない。
それくらいのことじゃ、あたしの気持ちは絶対に揺るがない。
あたしは……
「あたしは、今でもこんなにあんたを愛してるよ! しま子!」
唸り続けるしま子に向かって、負けないぐらいの大声で宣言してやったら、雨上がりの空のように心がスカッ!とした。
しま子は少しだけ驚いたような表情であたしを見てる。
でもすぐまた、さっきよりも大きな唸り声を上げて牙を剥き始めた。
あたしは、そんなしま子の敵意を真正面から堂々と受け止める。
平気だよ。なにを恐れることがある?
だって、あれはしま子だ。
こんなにも大好きなしま子と、再びこうして巡り会えたんだもん!
なにがあっても、もう二度と離れたりするもんか!