でもそれはあまりにも不器用で、




「で?なんで今日はそんなに機嫌いいの?」



…こんなに何にも考えてなさそうな顔してるのに何でこういうのは見逃さないんだ



「別に?普通。」



わざと機嫌が悪そうに魅せてみる

いや、でも本当に別に機嫌がいいとは思ってないし。
普通だし。いや、マジで。



「あっやしいな〜〜!」

そう言いながら 私の顔を覗き込んで
ジロジロジロジロみてきた

ちょっと驚いた。


だって、めっちゃ近いから。




「やめろ。近いよ。」


多分赤くなってるであろう自分の顔を
手で隠しながら距離をとった


悔しいな。犬みたいなやつに
ちょっとでもドキドキするなんて。



でも、多分このドキドキはあれだ。

他の人にされてもドキドキすると思う。

慣れてないし。こんな顔近いの。

うん、仕方ない




「「…………」」




で、なんで目の前のこいつは無反応なわけ?



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