でもそれはあまりにも不器用で、




「あーもう!わかった!わかったから!」

「え」

健は目をキラキラさせて顔を上げた


「…入ればいいんでしょ!バスケ部!」

「え!まじ!?よっしゃあ!」



なんて事だ。
私がマネージャーだなんて。

しかも絶対確信犯だな

目の前の健はニヤニヤニヤニヤしてる。


私の入部届けに、男子バスケ部 と健に書かれてしまった。



あー。撤回出来るものならしたい。





「じゃあ顧問に渡しとくからさ!」

今日の放課後、北体育館来いよな!そう言って、私の入部届けを提出しに行った。




「面倒臭そうなことになったねー。美和」

振り返ると愛が哀れみの目で私を見ていた

「本当にね。」

はあっと溜息をついた
また幸せが一つ逃げた


「愛は部活禁止だから、助けてあげらんないやー。」

ごめんねと可愛らしく謝られたけど、
愛は悪くないしね。

やっぱり部活は禁止らしいし。



< 18 / 32 >

この作品をシェア

pagetop