でもそれはあまりにも不器用で、
「あーもう!わかった!わかったから!」
「え」
健は目をキラキラさせて顔を上げた
「…入ればいいんでしょ!バスケ部!」
「え!まじ!?よっしゃあ!」
なんて事だ。
私がマネージャーだなんて。
しかも絶対確信犯だな
目の前の健はニヤニヤニヤニヤしてる。
私の入部届けに、男子バスケ部 と健に書かれてしまった。
あー。撤回出来るものならしたい。
「じゃあ顧問に渡しとくからさ!」
今日の放課後、北体育館来いよな!そう言って、私の入部届けを提出しに行った。
「面倒臭そうなことになったねー。美和」
振り返ると愛が哀れみの目で私を見ていた
「本当にね。」
はあっと溜息をついた
また幸せが一つ逃げた
「愛は部活禁止だから、助けてあげらんないやー。」
ごめんねと可愛らしく謝られたけど、
愛は悪くないしね。
やっぱり部活は禁止らしいし。