第3者恋
〖蒼side〗


はぁ〜〜〜〜〜〜〜


やってしまった。


男性恐怖症だって言うのに春野さんにキスするなんて。

1人の人間として最低だ。


でも、嫌なら拒絶することだって出来た。

それをしなかったのは春野さん。


期待させるようなことしないでよね、まじで……。


そんな時家のチャイムが鳴った。

きっと、ゆー以外の誰かであろう。


「はーい」

『陸です』

「はいはい。他のみんなは?」

『一緒にいるよ』

「りょーかい」


だよな。

ゆーだけだよな。

チャイムも鳴らさずに他人の家に入るなんて…!


でも、あの時、ゆーが帰って来なかったら俺はどうなってた?


ストッパーが外れた俺は…、春野さんを傷つけていた。


絶対に………!!!
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