第3者恋
純情じゃない女子。


つまり……、


遊び人なんだ、と。


性格的には昔だって、そんなに変わらないだろう。


ならば、生活。


キス、しなれてた…、気がする。


確かに私が慣れてないからかも知れないのだけど。

それにしたって！


水永先輩が元ヤンキーだったのは、本人から聞いている。


だから、分からなくもないのだけど…。


｢かーなー？｣

｢な、なに？｣

｢なんか元気ない顔してる｣

｢そんなないよ！！！｣


元気ないに決まってる。

私の初恋がキスに慣れていたから、そりゃあ。


水永先輩を疑いたくはないけど、絶対に有り得ないとも言えない。


付き合ってないのにこんな想いって、変、なのかな？


普通じゃない？


考えれば考えるほどこんがらかって来る。


もう、やだ。
< 117 / 160 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop