第3者恋
唯斗さんと別れて俺達はゆー達の元へ戻った。相変わらず3人は喧嘩していたが…


「さっすが蒼に陸!気が利くね」

「負けたから買っただけ」

「お金はちゃんと請求するからね」


それにしても6個もあったのにとても安すぎる。どれだけ安くても1個100円はするのに


もしかして……
唯斗さんまけてくれた?

払った時には違和感なかったけど、今になるとこの値段はおかしい


「春野さん、唯斗さんまけてくれてるけど大丈夫なの?」

「大丈夫ですよ。あのお店人気ありますから。ほら、」


と小声で言われ、さっきまで居たお店を見た。そこは確かに行列でとても人気があった。他のお店が可哀想なくらいに


その後聞いた話によると、あのお店は春野家と深く関わりのあるお店らしい


そうだったんだ。

唯斗さんの親戚という事は、春野さんの親戚でもあるんだし…。まけてくれる理由が分かったよ


「皆さん50円ずつで大丈夫ですよ」

「春野ちゃんまじ?!」

「本当ですよ」

「やっす!!」


食べ始めるとみんなが口々に「美味しい」だの「最高すぎ」だのと言い始めた。


本当に申し訳ない気分

でも、
今の気持を春野さんや唯斗さんに言っても


“気にしないで”


って答えるだろうな〜
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