第3者恋
あれから数日後


「後片付けだからって、手を抜くな山崎!!」

「すみませんっ」


この様に最近祈音の様子がおかしいのです。佐々原先輩と付き合えて嬉しいはずなのに何故だろう


考えても仕方ないと思い直接聞くことにした


「ここ最近変だけど、どうしたの?」

「華奈ぁ〜。私はどうすればいい」

「え、なにが?」


祈音をいったん落ちつかせてから話聞いた。


「つまり、祈音が意気地無しなんだね」

「華奈さん…。そんなにはっきり言わなくても…」

「実際そうでしょ?」

「はい…」


なんだ。もっと深刻な事かと思ったよ。破局しそうなのかって心配しちゃった。まぁ、佐々原先輩だしそれはないと思ってたんだけどね。


それにしても花火大会にどうやって誘うのかに困るなんて……祈音可愛い


「なんでニヤニヤしてるの?」

「花火大会の1つも誘えないなんて」

「だって〜」

「逆に遊園地はなんで誘えたの?」

「2人っきりじゃ無かったから」


祈音はサバサバしている割に乙女で可愛い。だから男子からの人気はさり気なく高いって部活の友達が言ってた


「よし、今日までに言うぞぉー」

「おっおー」


大丈夫だよ。だって両想いだし付き合ってるんだし問題ないと思う


むしろ問題あるのは私だよ。昔から作り笑いは得意だったから問題ないけど…、祈音やみんなには作り笑いしたくない


だから気づかれた時にちょっと怖い。みんなから嫌われそうで
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