第3者恋
私の提案で私達は佐々原先輩が部活に来るまで待つことにした。


「あ、祈音来たよ」

「緊張するぅ〜」

「頑張れ!!」


と言うと祈音は佐々原先輩の元へかけて行った。佐々原先輩のあの顔からすると祈音が花火大会に誘えなくて悩んでるの気づいてたな

腹黒先輩め…!


でも、良かった。これで一安心だよ。何だかんだいって私が1番緊張した


ここで予定とかあってダメなんて言われたら気まづくなる


「春野ちゃん、ありがとうね」

「何もしてませんよ」

「小悪魔だなぁ〜」


?先輩は何を言ったんだろう。私が気にしても仕方ないのかな?


なんて悩んでいたら祈音が「華奈ー、早く帰ろー」という声が聞こえた


「うん!佐々原先輩、先に失礼します」

「お疲れー」


!なんだろうな羨ましい。だけど、ちょっと嬉しいような


それはきっと、
2人共同じ景色を見ているから


互いに交わる様な

そして永遠に交わり続ける


「帰ろう、祈音」

「え、うん。どうしたの?」

「えへへー」


何も分からないが、それがきっと


“運命なのだ”



「運命の人っていいね」

「確かにロマンチック」

「でしょ」


私も運命の人と恋がしたいなぁ。祈音と佐々原先輩をみていつもそう思うようになった


誰かちゃんとした運命の人に私は…出逢えるのかな?
< 29 / 160 >

この作品をシェア

pagetop